さぁ、あなたの前には始めてテニスをしようとしている人が居ます。
テニスというものが一体どういったものかはおそらく知らないでしょう。
さて、そのとき一番最初に何を教えましょう?
まずは握り方ですね。
以下、右利きの人を対象に進行していきます
教えるときには「左利きの人は?」と確認して、居るようならば説明を進めていく合間合間に「大丈夫ですか?」と確認を取りましょう。
右利きの反対といってもあせるとわからなくなることだってありますよ。 |
最初に練習してもらうものは?
ストロークから練習してもらいましょう。
ただし、ストロークという言葉は使わず「ワンバウンドついたボールを打ち返す方法」として紹介し、
出来ればどんなことをするのか、ボールを打ってデモンストレーションしてやりましょう。
もちろん、はじめはフォアハンドストロークを練習してもらいます。
ここでももちろん、フォアハンドといってもわからないので
「体よりも右側に来たボールを打つ」という表現を使いましょう。
ここでは「フォア」と「バック」を説明した後であれば別にこの言葉を使ってもかまいません。
ただ、初めての人は教える人が「フォアハンド」と説明していないのに「フォア・・・」といった場合
話を止めて質問するのはなかなか勇気がいることなのでそのあたりも抜かりなく行きましょう♪ |
どのグリップがいいか
握り方にはいろいろありますが、握り方次第で今後のスイング軌道などがほとんど決まってしまうことでしょう。
ウェスタングリップ(厚い握り)を最初に教えたならばワイパースイング気味に打つようになるでしょうし、
コンチネンタル(薄い握り)ならば押し出すスイングを覚えていくことでしょう。
一概に何がいいとはいえませんが、比較的覚えやすく、上に挙げたグリップに転向しやすいグリップならば
教える側としても楽ですよね。
というわけで、イースタングリップをまず覚えてもらいましょう。
イースタンを基準にするとウェスタングリップ、コンチネンタルグリップは理解してもらいやすいです。
教える場合はイースタングリップのみを覚えてもらいすぐに打ってもらうほうがいいですね。
出来ればイースタングリップなんていう言葉は使わずに単純に握り方のみを教えてあげましょう。
入門者はそんな専門用語や知識は必要としていませんよ。
イースタングリップ
さて、どうやって教えましょうか。
言葉で握り方を教えるのは非常に難しいですね。
特にラケットスポーツを始めてする方に教える場合、私たちの常識はまず持っていません。
ですから出来る限り「目」と「言葉」で確認してもらいましょう。
まず言葉「説明」の仕方ですが
1.左手でスロートの部分を持ち面を地面に垂直に立てて、グリップエンドをおへその上に押し付けます。(実際にやってみせる)
2.右手の手のひらをラケットの面にあわせます。 そのまま手のひらをグリップの方向へ
付け根がおなかに当たるまで
平行移動させます。(手の甲が面と並行)
3.手の甲の向きをそのままにグリップを握ってもらいます。
小指から順番に握りこみ最後は人差し指と親指ではさむ
3.最後に人差し指と中指の間に指一本分ほどの隙間が出来ているかどうかを確認する。
下図のように指が向いている状態でグリップを握ると人差し指と中指の間を空けやすいです。
この時点で生徒の握り方に何か違和感が無いか確認しましょう。
ココでばらつきがあると次へ進むとさらに自分が教えたいうち方からばらつきが大きくなることでしょう。 |
ウェスタングリップ
上で説明した「イースタングリップ」では握ったとき人差し指の付け根は上の図の矢印の始点にあります。
それを「厚い」方向に1センチほどずらしてやりましょう。
手の甲は面と並行ではなくなってもかまいません。
それがウェスタングリップです。
コンチネンタルグリップ
今度はウェスタングリップとは逆の方向へ人差し指の付け根を1センチ動かしてやりましょう。
それがコンチネンタルグリップです。
※ここ以下は、質問された場合に説明する場合に備えて書いておきます。
特についでがなければ最初はおいておきましょう。
それぞれの特徴
握り方を変えることによって何が変わってくるのか?
手短に説明すると
1.スイング軌道
2.得意な打点
3.回転のかかり方
などが変わってきます。
コーチとしてはどの握り方の打ち方でも教えれるようになっているのが理想的ですね。
「薄いグリップでは高い打点では打てない。」
「厚いグリップじゃないとスピンがかからない。」
薄いグリップと厚いグリップでのスピンのかかり具合などに関してはこちらに詳細がありますので参照してください。
◆◆ こちら ◆◆ |